2015.12.01
今年も残すところあと数日、皆様も慌しく新年を迎える準備をしていることと思います。
弊社は今年はお陰様で大変多忙を極め、充実した一年を過ごすことができました。
この場をお借りしお世話になりました皆様に御礼申し上げます。
また、近況報告すらせずに不義理を働いておりますことお詫び申し上げます。
さて、木々の葉は紅葉を過ぎ、散りつつある頃、ようやく一泊にて放浪できそうな日を確保できました。
もちろん、ゲンとの放浪です。
日の出から1時間ほど。
息が白くなる空気の中、林道を歩き始めます。
ゲンは久しぶりの山の匂いに誘われて奥へ奥へと進みます。
足取りは軽やかでその様子からご機嫌なのが手に取るようです。
そんな後ろ姿は見ていて微笑ましいですね。
歩き始めには太くて大きな流れだった渓流も、
歩を進めるにつれ、その姿は一跨ぎできるかと思えるほどの静かなものになっていました。
その流れの中に渓の住人の姿を求めます。
そう、岩魚たちです。
厳しい環境を生き延びた彼らはこの時期、産卵をします。
未来へ命を繋ぐために。
その様子を見たくて毎年通っています。
いつまでもいつまでもその姿が絶えずあることを願ってやみません。
さて、山を下ってくるとかなり遅いですが昼食の準備です。
ゲンは出来上がるのを今か今かと待ちわびている様子です。
ゲンとの放浪はいつもこんな感じです。
起きたら一緒に遊び、
お腹が空いたら同じものを食べ、
一緒に昼寝し、
また遊び、食べて、
同じ景色を見て、同じ道を歩き、同じ空気を感じて。
眠くなれば一緒に寝て。
ランタンや焚き火の灯りに浮かぶゲンの寝顔を眺めつつぼんやりと過ごす。
こんな時間は自分にとって最高に贅沢な時間です。
また来ような、ゲン。
お付き合いよろしく。