サービス紹介


2012.10.15


今回は台風で屋根が破損してしまったカーポートの修理です。


カーポートと一口に言っても最近は様々な種類があります。

現在の屋根材はポリカーボネートの平板が主流です。
構造材形状も各メーカーから様々出ています。
以前に比べると随分とお値打ちな製品も出てきました。
また、反対にデザインにも拘ったものなどは大変高価な製品もあります。
そういう意味では製品に幅が出たとも言えるでしょう。
消費者側からすると選択肢の幅が広がり、楽しいのではないでしょうか。

さて、今回のカーポートは屋根材が波板と呼ばれるものが使用してあるタイプです。


波板にも種類がいくつかあります。

波板自体の形状での種類は主に3種類。
今回のカーポートの屋根などに使われる波の大きさの小さいもの。
それより一回り大きな形状をしたものは外壁などに使われます。
また一番大きな波形状は工場などの外壁、屋根に使われる事が多いです。

材質の違いでは小さい波形状以外はスレート、石綿などが多く使われます。
一番小さな波形状の物はご存知の方も多いトタンと言われるもの、鉄板に亜鉛メッキを施したものですが、
それ以外には塩ビ(塩化ビニール)材、FRP材、ポリカ(ポリカーボネート)材、など様々です。

これらは目的、意匠などに合わせて最適なものを選択します。
トタンの耐候性は厚さ、表面処理方法にもよりますが約6〜8年と言われています。
ご存知のように光の透過性はありませんので日よけとしては優秀ですが、
屋根材としては暗くなります。
ですので外壁などに使われる事が多いです。

塩ビ材は3年〜5年で劣化してくると言われています。
但し柔軟で加工が容易で安価でもあるので、ご自分でDIYで数年ごとに張り替え、という方には良いでしょう。

ポリカ材は7〜10年と言われています。
透明度が高く明るく綺麗に見えるのが特徴です。
またフロスと呼ばれるスリガラス調のものもあり、デザイン的に選択が広がります。
コスト的には最も高いランクとなります。
しかしながら数年ごとの貼り替え工賃、煩雑さなどを考慮した場合、ポリカ材がお得と言えます。


今回はポリカにガラスを練り込み強度を高くし、更に表面に特殊加工を施した材料を使いました。
お客様のご要望で、今回のように台風での破損に備えて出来るだけ強いものを、
また、長持ちするものを、という事でしたのでこの選択となりました。

色目は写真をご覧のようにフロス調のホワイトブルーで爽やかな明るさがあります。
直射日光では無く拡散した光が優しく見えます。


破損した部分と残っていた部分を撤去し、新たな波板を貼り替えて工事完了です。
波板を固定しているフックも劣化がありましたので全て交換しました。


今回は側面の波板も同時に交換しました。
側面からの風雨の吹き込みを防止します。
また内側に保管してあるものの劣化防止の役割も果たします。

波板の表面にクラック(ヒビ)がある、
色が白っぽくくすんできた、などの兆候があれば劣化を疑ってみてください。
雨漏り、破損となる前に交換をお勧めします。


11:11 投稿 :水野健司



URL




RSS2.0



ページの先頭へ戻る