2015.04.06
家具に関わる仕事は新規で作る場合と修理の場合がありますが、
まずは修理のご紹介。
その中でも圧倒的に多いのが引き出し(抽斗)の修理。
やはり可動部というのは故障が多いものです。
毎日のように使う場所ですとその負担も大きいでしょう。
今回ご紹介するのはキッチンの大きな引き出しです。
これが修理前の状態。
前面パネルが取れてしまっています。
また、内部のレールも破損し、そのままお使いになっていたために、
レールを受けていた内側の板も損傷していました。
そこで内部の両サイドを新規で作り直し、
引き出しも作り直しました。
レールも十分な重量に耐えられるように対荷重の大きなものをチョイス。
完成が一番上の写真です。
内部は底面に耐磨耗性の高い素材を敷き、
フライパンなどを入れた際にも気にせずお使い頂けるようにしました。
また、負荷の掛かる前面パネルも二重にして補強しました。
これで長く快適にお使い頂けることと思います。
大きな家具から小さな家具の製作、修理までなんでもご相談ください。
お待ちしております。
さて、お次は壁面一面の作り付け家具のお話です。
このお部屋は研究用にとの目的で作られました。
そのために資料等が多く、その収納が大きな目的です。
向かい合わせの壁面にほぼ壁面幅いっぱいに取り付けられた棚。
上部の資料を取り出す際にと、移動式階段も設置してあります。
天井との隙間は現場合わせできっちりと埋めています。
もちろん、床も同様。
ここまでやると一体感が増し、またホコリ等の侵入もなく美しく保てます。
更に今回は机、テーブル、棚等も全て同材、同仕上げで作成しました。
部屋全体が調和が出て引き締まった感があります。
こだわり抜いた材料の選定、デザイン。
こちらも末長くお付き合いいただける事と願っております。